- Okuwa Women's Pingpong Club
- オークワ女子卓球部
2006年12月04日
大塚監督が、第7回『日本卓球人賞』特別功労賞を受賞しました
同人による小冊子「卓球人」が、活躍した選手や功績のあった指導者等を表彰する2006年第7回『日本卓球人賞』の受賞者が発表された。
- 選手大賞 金沢咲希(日本生命)
- 平成17年度全日本女子シングルス優勝。平成18年ジャパントップ12優勝。2006年世界選手権ブレーメン大会団体3位入賞メンバーとして活躍したことが評価された。
- 指導者賞 吉田 鉱光(東奥学園高校女子監督)
- 昭和42年から2年間青森山田高校の監督をつとめたあと東奥女子高校(現東奥高校)の監督として40年にわたり選手の指導にあたり、昭和52年全国優勝をしたのをはじめ常に全国上位の成績をあげ、個人では新保富美子、伊藤文子、神田絵美子など世界、全国で活躍した選手を育成した功績。
- 特別奨励賞 上村 伸也(福岡県・菅生中学校教諭)
- 福岡県北九州市の公立中学校教諭として、志徳、曽根、田原から現在の菅生中学校まで26年間にwあたり卓球部の指導にあたり、平成4年には曽根中学校女子で全国制覇を成し遂げるなど全国で活躍。私立中学校全盛時代の中にあって公立学校の可能性に挑戦。その卓球指導にかける情熱と人間形成に努力されたことを高く評価。
- メディア賞 堀 荘一(時事通信社解説委員)
- 早稲田大学卒業後、1970年時事通信社入社。運動部に配属。以来、体操、卓球、体協、JOC担当。1994年運動部長。その後、整理部長、高知支局長などを経て、現在、解説委員。この間、1973年北京の3A友好招待大会、1983年世界選手権東京大会などを取材。卓球の取材・報道に大きく貢献。
- 特別功労賞 大塚 和彦(オークワ監督)
- 明治大学卒業後、和歌山県の阪和銀行からオークワに勤務のかたわら卓球部の監督として35年の長きにわたり選手の技術指導のみならず、社員、社会人としての教育にも努力された功績に対して敬意を表するとともに感謝。
- 特別貢献賞 福岡 春菜(中国電力)
- 四天王寺高校−日本大学−中国電力で選手として活躍。今年は世界選手権ブレーメン大会日本代表として女子団体3位入賞に大きく貢献。9月のジャパンオープンで健闘、シングルスで3位入賞と日本選手最高の成績を収めた功績を賞賛。
以上が受賞者と受賞理由。選手大賞の金沢と特別功労賞の福岡は卓球界の今年の顔であるから当然と言えば当然の受賞かもしれない。吉田先生、上村先生についても過去の実績が評価された受賞だろう。
ここで注目したいのは、特別功労賞に選ばれたオークワの大塚監督である。全国レベルで優勝した実績はない。ただ、受賞理由にもあるように「社会人としての教育」を誰よりも重んじ、未だに実践している監督である。
とにかく、オークワの選手はほかの社会人選手とはまったく質が異なる。朝、会場で会えば、全員で「おはようございます」とそこら中であいさつをする。もちろん、試合中の戦う姿勢も素晴らしい。誰一人として実績ある選手はいない。すべて、社会人になってから大塚監督に鍛えられ、そして、先日行われた日本リーグでは1部昇格を果たしたのである。
オークワの選手、及び大塚監督は、いつか取材をさせていただきたいと思っていた。その姿勢が清々しく、気持ちがいいからだ。
今回の受賞は、大塚監督本人がビックリしたかもしれないが、大塚監督の指導者としての姿勢をみていた選考委員の方々を高く評価したい。
結果がすべての勝負(スポーツ)の世界。勝者が脚光を浴びることは当然である。だが、勝つことだけが本当に素晴らしいだろうか?
卓球を通して、スポーツを通して、人生のチャンピオンになることが本当の意味でのスポーツをする意味であると信じたい。
日本卓球人賞の贈呈式と披露パーティは、平成19年1月16日(火)に東京ドームホテルにて行われた。